国際音声記号(IPA)発音記号キーボード

配列の概要

このキーボードはQWERTY配列をもとに国際音声記号(IPA)の主な記号を収めています。通常の段は普通のアルファベットと、数字列の強勢・長音・二次調音の記号。Shift の段は各文字に最も近いIPA記号(e → ə、s → ʃ、n → ŋ)と結合補助記号。AltGr の段は第2の系列(e → ɛ、w → ɯ、j → ʑ)と声調記号 ˥ ˦ ˧ ˨ ˩ です。

この配列では、通常のラテン文字キーボードにない文字を106個入力できます:æ ç ð ø ħ ŋ œ ǀ ǁ ǃ ɐ ɑ ɒ ɓ ɔ ɕ ɖ ə ɛ ɜ ɠ ɡ ɣ ɤ ɦ ɨ ɪ ɫ ɬ ɭ ɮ ɯ ɰ ɱ ɲ ɳ ɸ ɹ ɺ ɻ。

さらに47個の文字が AltGr キー(スマートフォンでは Alt)で入力できます:ɒ ˥ ˦ ˧ ˨ ˩ ↓ ↑ ↘ ̤ ʌ ɜ ɤ ʡ ɯ ɛ ʁ ʈ ɣ ʉ ɨ ø œ ʘ ǃ ǁ æ ʂ ɖ ʄ。

文字体系ラテン文字
配列QWERTY
書字方向左から右
文字キーの数47
入力できる文字数36
ASCII 以外の文字106
Unicode 範囲U+0061–U+007A, U+00C0–U+024F
第三層(AltGr)あり
翻字入力なし

国際音声記号 (IPA)を入力する手順

  1. 画面のキーをクリックするか、物理キーボードで打鍵してください。どちらも同じテキスト欄に入力されます。
  2. Shift キーで各キーの第二層、つまり大文字やキー右上に表示された文字に切り替わります。
  3. AltGr キー(スマートフォンでは Alt)で第三層、つまりキー右下に表示された文字に切り替わります。
  4. コピーボタンを押すと本文全体がクリップボードに入り、メール・文書・フォームにそのまま貼り付けられます。
  5. Google・YouTube・ChatGPT のボタンは、入力した文字列でそのまま検索を開始します。

キー対応表

各行が 1 つの物理キーに対応します。左から、そのままの文字、Shift 併用の文字、AltGr 併用の文字です。

キーShift 併用AltGr 併用
ˈʼɒ
ˌ̃˥
ː̥˦
ˑ̩˧
ʰ̯˨
ʲ̪˩
ʷ̺↓
ˠ̻↑
ˤ̈↘
ⁿ̤̆
ˡ̚ʌ
‿‖ɜ
|↗ɤ
qʔʡ
wʍɯ
eəɛ
rɹʁ
tθʈ
yʏɣ
uʊʉ
iɪɨ
oɔø
pɐœ
[ʕʘ
]ʢǃ
\ǀǁ
aɑæ
sʃʂ
dðɖ
fɸʄ
gɡɠ
hɦħ
jʝʑ
kɬɮ
lɫɭ
;ʎʟ
'ˀ̰
zʒʐ
xχʀ
cçɕ
vʋⱱ
bβɓ
nŋɲ
mɱɳ
,ɾɻ
.ɽʙ
/ɺɰ

この配列で打てる文字

この配列で入力できる106文字:

  • æ
  • ç
  • ð
  • ø
  • ħ
  • ŋ
  • œ
  • ǀ
  • ǁ
  • ǃ
  • ɐ
  • ɑ
  • ɒ
  • ɓ
  • ɔ
  • ɕ
  • ɖ
  • ə
  • ɛ
  • ɜ
  • ɠ
  • ɡ
  • ɣ
  • ɤ
  • ɦ
  • ɨ
  • ɪ
  • ɫ
  • ɬ
  • ɭ
  • ɮ
  • ɯ
  • ɰ
  • ɱ
  • ɲ
  • ɳ
  • ɸ
  • ɹ
  • ɺ
  • ɻ
  • ɽ
  • ɾ
  • ʀ
  • ʁ
  • ʂ
  • ʃ
  • ʄ
  • ʈ
  • ʉ
  • ʊ
  • ʋ
  • ʌ
  • ʍ
  • ʎ
  • ʏ
  • ʐ
  • ʑ
  • ʒ
  • ʔ
  • ʕ
  • ʘ
  • ʙ
  • ʝ
  • ʟ
  • ʡ
  • ʢ
  • ʰ
  • ʲ
  • ʷ
  • ʼ
  • ˀ
  • ˈ
  • ˌ
  • ː
  • ˑ
  • ˠ
  • ˡ
  • ˤ
  • ˥
  • ˦
  • ˧
  • ˨
  • ˩
  • ̃
  • ̆
  • ̈
  • ̚
  • ̤
  • ̥
  • ̩
  • ̪
  • ̯
  • ̰
  • ̺
  • ̻
  • β
  • θ
  • χ
  • ‖
  • ‿
  • ⁿ
  • ↑
  • ↓
  • ↗
  • ↘
  • ⱱ

同じラテン文字を使うキーボード

これらのキーボードは同じ文字体系を使い、収録文字の多くを共有しています。

よくある質問

ə、ʃ、ŋ などのよく使う記号はどう入力しますか?

Shift を押してから文字キーを押します。Shift + E で ə、Shift + S で ʃ、Shift + N で ŋ、Shift + T で θ、Shift + D で ð、Shift + Z で ʒ、Shift + I で ɪ、Shift + U で ʊ。AltGr には第2の系列があり、AltGr + E で ɛ、AltGr + A で æ、AltGr + 0 で ʌ が出ます。画面上のキーをクリックするほか、お使いのキーボードでも初期設定で同じ組み合わせが入力できます(普通の文字を入力したいときは物理キーボードのオプションをオフにします)。

日本語の音を表す記号はどこにありますか?

「う」の ɯ は AltGr + W、「ふ」の ɸ は Shift + F、「し」の ɕ は AltGr + C、「じ」の ʑ は AltGr + J、「ら行」のはじき音 ɾ は Shift + , にあります。長音には長音記号 ː(数字の 2、Shift なし)を使います。なお、「ん」の口蓋垂鼻音 ɴ はこのキーボードにはありません。例:/toːkʲoː/。拗音の ʲ は数字の 5 にあります。

強勢記号 ˈ と長音記号 ː はどこにありますか?

どちらも数字列にあり、Shift は不要です。ˈ(第1強勢)は 1 の左のキー、ˌ(第2強勢)は 1、ː(長)は 2、ˑ(半長)は 3 です。強勢記号は強勢のある音節の前に置きます(例:/ˈwɔːtə/)。同じ列には ʰ、ʲ、ʷ、ˠ、ˤ、ⁿ、ˡ、連結記号 ‿、小グループ境界 | もあります。

鼻音化 ◌̃ などの補助記号はどう付けますか?

先に元の文字を入力し、そのあとに補助記号を入力します。Shift の段の数字列にある記号は結合文字で、直前の記号に付きます。たとえば ɑ のあと Shift + 1 で ɑ̃、n のあと Shift + 3 で成節の n̩、t のあと Shift + 5 で歯音の t̪ になり、Shift + 2 で無声化の ◌̥ が付きます(例:日本語の「です」の ɯ̥)。息もれ声 ◌̤ は AltGr + 9、きしみ声 ◌̰ は AltGr + ' です。

IPAとカタカナや辞書の発音表記はどう違いますか?

カタカナによる発音表記は日本語の音に合わせたもので、多くの音を区別できません。IPAは国際的な体系で、1つの記号がどの言語でも1つの音を表します。たとえば /ʃ/ は英語の ship、フランス語の chat、ドイツ語の Schule で同じ音です。英和辞典の発音記号もIPAをもとにしています。音素表記はスラッシュ /…/、音声表記は角かっこ […] で囲み、/ と [ ] は通常の段にあります。

IPAをきれいに表示できるフォントは?

音声学用に作られた Charis SIL、Doulos SIL、Gentium はIPA表全体を収録し、補助記号を正確に配置します。Noto Sans や Noto Serif もきれいに表示できます。一般的なシステムフォントでもほとんどの記号は出ますが、結合補助記号の位置がずれたり、まれな記号が空の四角になったりすることがあります。その場合はフォントを変更してください。

Word や Google ドキュメントに貼り付けられますか?

はい。記号は標準の Unicode 文字なので、コピーボタンを押してから Ctrl + V(Mac では Cmd + V)で、Word、Google ドキュメント、メール、スライドに通常の編集可能なテキストとして貼り付けられます。記号が四角で表示される場合は、その部分のフォントを Charis SIL や Noto Sans などに変えてください。

スマートフォンで使えますか?すべての記号がありますか?

スマートフォンのブラウザでインストールなしに使えます。Shift で第1の系列、小さな画面で AltGr の代わりになる Alt キーで第2の系列と声調記号を入力し、コピーして任意のアプリに貼り付けます。ただしすべての記号があるわけではなく、母音 ɵ ɘ ɞ ɶ、入破音 ɗ と ʛ、子音 ɟ ɢ ɴ ʜ ɥ、r音性母音 ɚ、連結弧(t͡ʃ)はありません。tʃ や dʒ のような破擦音は2文字で書けば十分で、簡略表記ではよく使われます。